最近では驚くほど小さなドローンも販売されています。一般の人が趣味で使うようなドローンでも、手のひらサイズでありながら、映像が撮れるようなものがほんの数万円程度で購入できるから驚きです。さらに小さく、指先に乗るようなドローンもあります。
日本の特に都市部になると、広いスペースはなかなか見つからないので、ドローンを飛ばしてみようとしても飛ばすところがない、ということもあり得ます。しかし 小さいドローンであれば室内でも十分に飛ばすことができるので、周りを気にせずに飛ばすことができるのがメリットです。特に最近は、ドローンを首相官邸に飛ばした事件が話題になったことで、ドローンに対して厳しい目が向けられることもありますから、室内で気軽に遊べるのは便利ではないでしょうか。また、大きなドローンはどうしても重量があるためプロペラにも丈夫な素材を使うことになり、回転中に誤って触れてしまうと怪我をすることもありますが、コンパクトタイプのドローンの場合は比較的プロペラも小さく、怪我をするほどのものはほとんどありません。安全性の面でもメリットがあるということです。さらに、小さなドローンであれば、かなり安く、数千円で購入できるものもあるため、入門機としてや、子どものおもちゃにするのもよいでしょう。
小さいドローンが安く販売されているのは、やはりその分機能として劣っているところがあるからです。たとえば、カメラの性能が良くなかったり、操作性が悪かったりということ。小さいドローンはどうしても重量に制限が生じるため、高性能のカメラを搭載することが難しくなりますし、なによりもバッテリーも小さいものしか載せることができません。その結果、1回の充電で数分しか飛べないというものが多く、頻繁に充電しないと使えないということになるでしょう。また、高性能なドローンにはついている、無線が切れた時や充電がなくなりそうになった時に自動的に出発地点に戻ってくるような便利な機能がないものも多いです。そのため、外で長時間飛ばす計画があるのであれば、バッテリーや無線の距離などは確認しておいた方が良いかもしれません。
個人で飛ばして遊ぶ程度であれば手のひらサイズのドローンでもかなり遊べるはずですが、それよりももっと小さいナノドローンと呼ばれるものも開発されています。大きさや色などはもちろん、まるで蚊やハエにしか見ええないような動きをするドローンです。これらは主に軍隊や警察などが情報収集のために使われるもので、スパイドローンとも呼ばれています。軍事目的で開発されただけあって、非常に小さいドローンでありながら、撮影や集音も出来るのはさすがです。小さいのをいいことに、室内まで入り込んで調査をすることも可能ですし、災害の現場でがれきの隙間など人が入れないところに入って行くなど、そのサイズを活かした使われ方をしているのです。